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斜里岳 1547m  アップ:2020.6.10

「その日は朝から曇天で、折々雨さえ混えた天気であったのに、斜里岳を最も美しく眺め得る所まで来た時、天は私たちのために快く晴れて、
青空をバックに、左右にゆったり稜線を引いた、憧れの山の全容を見せてくれた。」
   *深田久弥の『日本百名山』からの引用。

△ 麓の清里地区から望んだ斜里岳の全容、2000年頃の5月。深田久弥の文章にあるように、「左右にゆったり稜線を引いた」 山容です。

△ 1988年8月。清里から新道コースを往復しました。沢沿いから新道へ取り付いたら、上部でガサガサと音がしたので、ヒグマではないかと、肝を潰しました。
  降りてきたのは、男性3名。「斜里の頂上で朝日を拝んだ」 そうです。
  上の写真は、上二股近くから仰ぐ斜里岳。ハイマツ帯の稜線へ、登山道が導びかれています。 右は、憧れの山頂。

△ 山頂から、はるか彼方に国後島が望めました。 右は阿寒の山々を遠望。
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■ 斜里岳は、私にとって長年の憧れの山でした。20代前半に、坂本直行 (1906-1982) の『山・原野・牧場』や『原野から見た山』などの画文集を読んだ時以来です。
  それらの本には、斜里岳のスケッチと文章が、生き生きと描かれていました。
 
  坂本は、北大時代は山岳部に在籍し、後々、十勝の広尾町で牧場を開拓し、開拓農民として、北海道の自然をモチーフとした風景画や植物画を書いていました。
  反骨の農民画家とも呼ばれていました。
  『山・原野・牧場』は1937年刊、『原野から見た山』は1957年刊。(2画像はAmazonから転載)