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安達太良山 1700m   アップ:2020.9.1
「鉄梯子のかかった岩場を登ると、安達太良の頂上であった。霧に包まれて眺望は得られなかったが、山頂を極めた喜びに変りはなかった」  
 *深田久弥の『日本百名山』からの引用。
  
△ 1987年の大晦日。安達太良本峰の頂上に立ちました。突起した 「乳首」 の岩場は、カチンカチンの氷。ピッケルで足場を作りながら登りました。
 氷点下10度。上空の吹き上げられた雲からも分かるように、強風が吹いて、もの凄く寒くて、頂上にいたのは、たったの3~4分。
 この写真は、下山して、くろがね小屋へ向かう時に、振り返って撮影したもの。この年は雪が少なくて、各地のスキー場が正月になっても、オープンできない状況でした。
 安達太良山も、大晦日にしては、ご覧のような雪の少なさ。
 頂上直下に5~6人の登山者がいます。緩い斜面を利用して、雪上滑落訓練をしていました。
 安達太良山本峰は、スキーゴンドラを利用すると、1時間ちょっとで登れる山だが、その頃は、ゴンドラがなかったように覚えています。

 右は夏の山頂。小祠の裏側に「八紘一宇」と彫られています。神様の名前かな・・と思いましたが、そうではない。ウィキペディアで調べると、以下のようにありました。
 〈 八紘一宇(はっこういちう)、または八紘為宇とは「天下を一つの家のようにすること」、「全世界を一つの家にすること」を意味する語句。
 『日本書紀』の「八紘(あめのした)を掩(おお)ひて宇(いえ)にせむ」を、全世界を一つの家のようにすると解釈したもの 〉。


△ 8月の安達太良山。鉄山(1709m)へ至る縦走路から見たものです。荒々しい地形で、樹木が1本もなく、夏はただ暑いだけ。右の山は和尚山(1602m)。

△ 安達太良本峰から鉄山~箕輪山方面への縦走路。  右は山歩会の仲間たちと登った安達太良山。多くが脚上げポーズ。2010年8月。
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◇安達太良山の花木 あだたら高原スキー場のゴンドラ上部、五葉松平で撮影。2012年7月。

△ 左からハクサンシャクナゲ、コメツツジ、マルバシモツケ。

△ サラサドウダン。 ハイマツの実はホシガラスが食べたのだろうか。 右端のクロマメノキの果実は2~3個、私が食べました。